
新しいシステムの導入や、新しい取り組みを業務で行うときに
「別に今、困っていない」と思ったことはありませんか?
人は新しいことを始めようとすると大なり小なりストレスを感じます。
また、知らないことや予想できない未来がある場合、
リスクと感じて回避を選びます。
現状が最善だと信じ、リスクを回避する、
それが『現状維持バイアス』です。
この現状維持バイアスには、心理学の損失回避性という
人の心の働きが関係します。
損失回避性に関する問題
例えば、次の問題ではどちらを選びますか?
問題①:1回100万円でくじ引きができます。どちらを引きますか?
A:100%の確率で200万円が貰えるクジ
B:50%の確率で400万円が貰えるクジ
では、次の問題ではどちらを選びますか?
問題②:①でBを引き、100万円の損をしました。しかし、ダブルチャンスとしてもう一度くじ引きができます。どちらを引きますか?
A:100%の確率で50万円が貰えるクジ
B:50%の確率で100万円が貰えるクジ
おそらく
問題①は利益が必ず出るAを選択。
しかし、問題②は損失を無くしたいという思いがあり
確率の低いBを選ぶべきか迷ったのではないでしょうか。
このように損失による苦痛がある場合、利益よりも損失を回避しようとする心理のことを損失回避性と言います。
現状維持バイアスの解決方法
便利なシステムを導入したのに上手く活用できていない会社は、この損失回避性からくる現状維持バイアスが原因かもしれません。
もし、システムの運用が上手く活用できていない会社や
これからシステムの導入を検討されている会社の方がいれば
システムの導入検討・本運用を行う前に
『現場でどのような課題があるのか?』
『それを解決しないとどのような損失に繋がるのか?』
などを、社内で話し合い、課題意識の共有から始めてみてはいかがでしょうか。
損失回避性は、上手く向き合えば働き方を変える推進力にもなります。
外部環境が変化し続ける中で、現状維持をするためには常に変化し続けて外部環境に対応していく必要があります。
業務の見える化も必要
とはいえ、互いに知らない業務に対して課題意識を持つことは難しいです。
弊社では、現場クラウドConneを活用し、各部署の業務の見える化を行うことで
互いに業務の理解を深めて、課題意識を持ちやすい環境を作っています。
お陰で、新しい取り組みを行いやすく
1年経つと働き方が180度変わる業務もあります。
現状維持バイアスを回避するために
業務の見える化から取り組んでみても良いかもしれません。
弊社の取り組みについてはコチラから。