工事現場における進捗管理は、当初の計画と実際の現場の進捗に差がないかを確認する業務のことです。現場では様々な工程があり、多くの職人さんも携わるため、進捗管理は工事の質や予算に関わる重要な業務です。

近年では建設DXの影響もあり、進捗管理が行いやすいようにツールを導入して、進捗の見える化に取り組む施工会社も増えています。

そこで今回は、『進捗の見える化』を行う際のポイントと、ツールを導入された施工会社の事例をご紹介していきます。

1.工事現場での進捗管理とは

建設現場における進捗管理は、計画的に作業を行うために必要な業務です。現場は梅雨、台風、積雪など、天候に左右されやすいです。場合によっては長期的に作業が行えなくなることもあります。

どのようなトラブルが起きても納期通りに作業を終えるためには、進捗管理が欠かせません。進捗管理を曖昧に進めてしまうと、気付かないうちに後工程にシワ寄せが起きてしまい、最悪の場合事故に繋がる可能性もあります。

そのため、最近では工程管理や進捗管理を行うためのツールを導入して、進捗の『見える化』を行う施工会社が増えてきています。

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2.工事現場の進捗を見える化する5つのメリット

ニュースやセミナーでは、業務の見える化、現場の見える化など「○○の見える化」と度々目にします。進捗の見える化にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

次に進捗の見える化を行った際の5つのメリットについてご紹介します。

➀業務上のミスやトラブルを防げる

関係者間で進捗が互いに見えていると、1人ではなく複数人の目で進捗を確認できるため、ミスや漏れを防ぎやすくなります。問題が起きる際の些細な違和感にも気付けるようになり、トラブルが発生しにくい体制を作ることにもなります。

②進捗や把握に要する時間を削減できる

どの現場でも、工程会議で互いの現場の進捗状況を報告し合う光景はあります。しかし、毎回進捗確認に時間が取られてしまい、本題に入るまでに時間がかかるケースも多いです。進捗が見える化されていることで、業務の進捗や把握に要する時間を減らし、時間の節約が行えます。

③優先度を決めやすい

進捗状況が分かると、各業務に対して優先度を決めやすくなります。リアルタイムで関係者全員に進捗が共有されていれば、作業員も納期に対する遅れを認識できるため優先度を決めて作業を行えます。

④協力会社の満足度向上

進捗状況を共有することで、円滑な作業が行えるようになり各工程の納期が守れるようになります。安定した施工は、協力会社からの好感度にもつながります。協力会社との信頼関係は、現場の質に関わることもあるため、良好な関係を築くことは重要です。

⑤属人化防止に繋がる

進捗状況が見えていないと「○○さんに指示を仰ぐ必要がある」と現場監督へ頻繁に連絡が来ます。また、現場監督が急きょ休んだときに引継ぎ業務を行っていないと、現場が混乱する場合もあります。誰でも進捗を見られる状態にすることで、互いがフォローできる環境になり、属人化防止にも繋がります。

3.工事現場の進捗を見える化する方法

次は実際に工事現場の進捗を見える化する方法として、アナログな方法からデジタルツールを含む4つの方法をご紹介していきます。

➀ホワイトボードを使用する

どこの施工会社にも置いてあるホワイトボードを使った見える化です。直接書き込めるため、編集も簡単で比較的安価なので複数枚使用する会社もいます。しかし、外出先に出ているときには、変更や確認ができません。変更履歴も残らないので、いつ誰が変更したのかも分かりません。

②日報を使った日々の報告を実施

日報の中に、その日の作業内容と進捗を報告する会社もあります。ひな形のExceに合わせて作成をすることも多く、手入力よりは簡単に作成できます。しかし、毎日現場から戻ってから作成するため、業務の負担になることもあります。前日の内容と殆ど変わらないときは、コピペして数行だけ付け足した日報を作成する人もいるため、報告ではなく単なる作業になってしまうこともあります。

③カメラを用いた現場状況の共有

クラウドカメラを用いて、リアルタイムに状況が確認できる現場もあります。録画機能もあるため、トラブルが起きた際の映像も確認できます。災害が起きた際にも、直接行かずとも状況を把握できるため、メンバーの安全確保にもつながります。しかし、ネット環境やカメラ本体の準備などが必要で別途費用がかかります。また、現場の情報が見えているだけでは具体的な進捗までは分かりません。

④施工管理アプリの導入

進捗管理が行える、施工管理アプリの導入を行う会社もあります。出先でもスマホやパソコンから手軽に情報の更新を行えるため、常に最新のデータを確認できます。現場だけでなく社内のメンバーともリアルタイムに共有できるので、情報の属人化を防げます。しかし、利用する際に一定のITリテラシーが必要なアプリもあり、導入したはいいものの使われなくなることもあります。

4.見える化を進めるときのポイント

これから進捗の見える化を取り組む際に、意識したい4つのポイントをご紹介していきます。

➀どこからでも更新・確認ができるか

どれだけ詳細な情報が見えても、内容が古ければ意味がありません。進捗の更新を行う際は、時間や場所に関係なく行えるものが理想です。また、スマホやパソコンで確認できるものであれば、現地に確認しに行く必要がないため、移動時間の削減にもなります。

②現場の状況が把握できるか

数字だけの進捗率を把握するだけでは、見えてこないことも多いです。計画とのズレだけでなく現場の状況も把握しなければ、トラブルが起きたときに対応が遅れてしまうこともあります。写真や動画などで現場の状況がリアルタイムに確認できると、トラブルを未然に防げる可能性も上がります。

③コストは適しているか

ツールを導入して進捗の見える化を行う場合は、導入コストとランニングコストの確認が必要です。一度、導入をすると継続的に使うツールなので、オプション費用などの確認も行い、費用対効果に適したシステムなのかを検討する必要があります。用途によっては使わない機能もあるので、必要最低限の機能が揃っているのかも一緒に確認が必要です。

④仕組みが複雑ではないか

多機能なツールを導入して、進捗の見える化だけでなく他の業務の改善に取り組む企業も存在しますが、要注意です。ツールを一番使うのは現場監督です。施工管理業務で忙しい中、小難しい操作を覚えるのは時間と労力が必要です。どれだけ便利なツールを導入しても、面倒だと感じられてしまい使われなくなることも多々あります。なるべくシンプルで直感的に使いやすいツール選びが最重要です。

これら4つのポイントを踏まえた上で、これから進捗の見える化に取り組もうとされている方には『施工管理アプリ』がオススメです。

5.見える化なら『施工管理アプリ』がオススメ

次に、施工管理アプリがオススメの理由を紹介していきます。

いつでもスマートフォンやパソコンで進捗が更新・確認できる

施工管理アプリなら、時間や場所を選ばずいつでも進捗状況の更新が行えます。インターネット環境があれば出先でも確認できるので、確認のための移動や連絡は不要になります。変更履歴も残るため、最新の情報も一目で分かります。

現場の状況がより鮮明に伝わる

写真や動画を添付して現場の状況を共有できるため、数字や文字のみよりも鮮明に状況の把握が可能です。協力会社とLINEのようにコミュニケーションが行えるアプリもあり、翌日の指示や不明点の相談などもアプリ上で行えます。

手軽に始められる

クラウドサービスが多いため、インストールや細かな設定も不要で直ぐに始められるものメリットです。機能や利用期間に制限はあるものの無料版で使えるアプリもあるため、導入前にどんなものなのか試験的に使うことも出来ます。

シンプルさを売りにしたアプリもある

施工管理アプリの中には多機能なものもあれば、機能を絞りこんだシンプルなアプリもあるため、会社のITリテラシーに合わせてアプリ選びが可能です。

>>施工管理アプリの選び方を知りたい方はこちらもどうぞ!

6.『見える化』にオススメな施工管理アプリ

施工管理アプリには、数多くの種類があります。その中でも、これから『見える化』を取り組み始めるなら、現場の状況を見える化することで進捗の見える化につながる『現場クラウドConne(コンネ)』を検討してみてはいかがでしょうか。

【現場クラウドConneが選ばれる理由】

・現場の状況がリアルタイムで共有される

スマホで撮影した写真や動画を付けて現場の状況を共有できるので、現場の進捗がどこまで進んだのかが文章だけよりも鮮明に伝わります。現場監督へ質問がある際は、作業員の方はConneを通じてすぐに相談できるためメールや電話の頻度も減ります。

・部署や現場の垣根を超えて情報共有が行える

Conneの中でやり取りした情報は、工事関係者だけでなく社内のメンバーも確認できるようになるため、情報伝達スピードが上がり報告・連絡・相談の負担が減ります。また、トラブルが起きた際にも迅速に対応できるようになります。

・シンプルな機能と安心のサポート体制

現場で忙しい方でもすぐに使えるように直感的でに使いやすいシンプルで簡単な画面になっています。また、建設業を熟知したサポートメンバーが、運用ルールのご提案から社内勉強会の段取りまで、皆さんが使えるようになるまで全力でサポートさせていただきます。

7.『見える化』の成功事例

次に現場クラウドConneを導入して、『見える化』に成功された事例を紹介していきます。

佐多エンジニアリング株式会社 様

『現場の状況をリアルタイムに把握できるように。社員同士の情報共有も活性化。』

■お客様の声(一部抜粋)

「離れていても現場の進捗状況が簡単に把握できるようになり、トラブルの未然防止や対応スピードの向上に役立った。」

「現場に出ると他の社員との交流もめっきり減ってしまいますが、Conneによって社員同士の情報共有も活発になってきています。」

>>佐多エンジニアリング株式会社様の導入事例はこちらから!

MBC開発株式会社 様

『Conneを活用して、現場の状況の見える化を実現。日々の協力会社さんとのコミュニケーションが簡略化し、業務効率が向上。』

■お客様の声(一部抜粋)

「協力会社さんへConne上で工程に関することなどの連絡・報告等を行ったり、図面やパースなどは常に最新のデータを共有しています。」

「情報を共有しているので電話の内容がシンプルになりました。協力会社さんからの連絡も人によっては半分以下になったという社員もいます。」

>>MBC開発株式会社様の導入事例はこちらから!

8.まとめ

今回は、工事現場の進捗の見える化の話から、実際に見える化を実践している企業の成功事例を紹介しました。見える化には興味があっても、施工管理アプリなどを導入するにはハードルが高いと感じる方も多いと思います。

弊社が提供する現場クラウドConneは、進捗の見える化をするには比較的取り組みやすいツールです。
これを機に、見える化を始めてみてはいかがでしょうか。

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