近年、デジタル化が進む中で、作業日報も紙ではなくスマホアプリで作成できるサービスが増えてきています。
そこで今回は、建設業向けの日報アプリの特徴やメリット、おすすめのアプリ10選をご紹介していきます。後半では、日報アプリを選ぶポイントや導入時の失敗例も解説しているので、最後までご覧ください!

1.建設業における作業日報とは

建設現場では、その日の作業内容を工事関係者や上長へ報告するために、作業日報を作成するのが一般的です。従来、紙やExcelなどを使って作業日報を作成することが多く、手間がかかりミスが発生しやすい点が課題となっていました。

そのような問題を解決するのが作業日報アプリです。スマホにインストールしたアプリを使うと場所を問わず作成できるため、業務効率化を図れます。作業日報アプリには、たとえば以下のような機能が搭載されています。

<機能の例>
● 入力サポート機能:入力ミスを防止する
● 集計機能:作業時間や労務費などを自動集計できる
● 承認機能:上長が日報を承認できる

この他にも、アプリによってはタスク管理機能やコミュニケーション機能、スケジュール管理機能なども利用できる場合があります。工事に関連した必要な情報を、関係者とスムーズに共有できる点がメリットです。

2.【紙・Excel使用】建設業で起こりがちな日報作業にまつわる課題

従来、建設業では主に紙やExcelを使って作業日報が作成されてきました。しかし、その方法ではいくつかの課題が残ります。ここでは、3つの課題について解説します。

①日報作業は手間がかかる

紙を使って手書きで日報を作成する場合、1行ずつ記入しなければならず、時間がかかってしまいます。また、Excelを使う場合においても、入力や集計に手間がかかることも多いです。
現場から事務所に戻ってパソコンを立ち上げてExcelに入力する必要があり、移動時間もかかるため、作業効率を下げる要因となる点が課題です。

②記載ミスが起こりやすい

手書きの日報では、人によっては文字が読みにくいことがあり、確認時に齟齬が生じる可能性があります。Excelの場合でも、数字の打ち間違いや保存忘れといった、ヒューマンエラーが起こることもあるでしょう。
誤った記載があれば、上長や工事関係者が状況を正しく理解できず、誤った判断につながるリスクが生じます。

③管理が煩雑になる

紙の日報は物理的な保管スペースが必要となり、過去の記録を見つけ出すのも困難です。Excelを利用している場合でも、ファイルが乱立してどれが最新版かがわからなくなるケースも想定されます。
このような状況では、過去の工事データを振り返ることが難しくなり、業務改善などに遅れが生じてしまう恐れがあります。

3.建設業で作業日報アプリを利用するメリット

近年、建設業でも作業日報アプリを導入する企業が増えてきています。ここでは、企業が作業日報アプリを利用するメリットを解説します。

①労務情報の管理

現場に出ている社員の勤務時間を記録することで、労務状況を正確に把握しやすくなります。たとえば、誰がどの現場で何時間働いているのかをデータとして残せば、働きすぎている社員の状況を早期に確認できるでしょう。
働き方の見直しや人員配置の変更といった対応策を直ちに検討でき、適正な労務管理を目指せます。

②ペーパーレス化による業務効率化

日報を紙で作成・保管している場合、ファイリングや検索に手間がかかります。作業日報アプリを利用することで、クラウド上でまとめて管理できるようになり、検索性が高まり業務効率化につながる点がメリットです。

また、ペーパーレス化が促進されて紙の使用量の削減につながり、コストカットが実現できるでしょう。さらに、場所を問わずスマホからアクセスできるため、事務所に戻って日報を作成する手間が省けます。

③安全管理の向上

作業日報アプリの利用により、事故や安全問題の報告を迅速に行えます。社員が日々の活動や危険な状況をアプリに記録し、管理者はリアルタイムで確認が可能です。
万が一、事故が発生した際にもすぐに周知できるため、早期解決につながりやすくなります。安全第一が求められる建設現場では、迅速な情報共有が行えるアプリは大きな役割を果たすと期待できます。

④社員教育

作業日報アプリを通じて、記録した日報の内容を誰でも確認できるようになります。これにより、新入社員や若手社員がベテラン社員の作業方法を学ぶ機会が増え、教育に活かせます。
建設現場における日常業務の知識やノウハウを共有でき、新入社員の方がベテラン社員のスキルや働き方を吸収し成長する機会を提供できます。。

4.建設業向け作業日報アプリおすすめ10選の紹介

日報アプリは、労務情報の管理からペーパーレス、安全管理、社員教育、離職率の低下まで、多くのメリットがあります。次に実際に建設業で導入されている日報アプリをご紹介します。

建設業向け日報アプリ10製品の一覧表

アプリ名 対象業界 初期費用 ランニングコスト 無料プラン・トライアル
現場クラウドConne 建設業 0円 月額1万円〜(20ID)〜※梅プラン
サクミル 建設業 0円 要問合わせ
現場ポケット 建設業 要問合せ 月額14,850円(年間契約の場合) ×
gamba! 全業種 0円 月額898円(1ID)~
日報365 全業種 7万円 要問合せ
LINE WORKS 全業種 0円 月額450円(1ID)~
KANNA 建設業 0円 要問合せ
わくレポ! 建設業 0円 要問合せ 不明
nanoty 全業種 0円 月額12,000円(20ID)~
アイピア 建設業 12万円 月額1万円(5ID)~ ×

※2025年10月時点における情報をもとに記載しています。

①現場クラウドConne(コンネ)

出典:現場クラウドConneの公式ホームページ

【特徴】

・作業日報+コミュニケーション機能で現場の見える化を実現 ・機能の多さより使いやすさにこだわったシンプルな画面設計 ・社内浸透をサポートする満足度の高いサポート体制
初期費用 0円
ランニングコスト 月額1万円~(20ID)~ ※無料プランあり

【お客様の声】

・現場監督までしか共有されていなかった情報を社員が全員平等に見られるようになった
・電話やメールなどバラバラだったコミュニケーション手段をConneで集約でき、現場での仕事に集中できるようになった

②サクミル

出典:サクミルの公式ホームページ

【特徴】

・作業日報作成、スケジュール共有や顧客・案件・写真管理など複数の機能を集約
・直感的に使いやすい
・専属担当者が永年無料でサポートを提供
初期費用 0円
ランニングコスト 要問い合わせ ※無料トライアルあり

【お客様の声】

・案件の記入漏れ・請求漏れが減り、長期にわたるプロジェクトも管理しやすくなりました
・Excelでの案件・スケジュール管理から脱却できました

③現場ポケット

出典:現場ポケットの公式ホームページ

【特徴】

・ワンタッチで作業日報を入力でき、後からの編集や代理入力も可能
・現場別・職人別の個別集計が可能で、作業人工ファイルを出力できる
・トーク機能付きでグループチャットを作成できる
初期費用 要問い合わせ
ランニングコスト 月額14,850円(年間契約の場合)

【お客様の声】

・写真整理から報告書までに約5時間かかっていましたが、1時間まで削減できました
・日報の作成作業時間が3割の時短になり、記入漏れやミスも大幅に減りました


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④gamba!

出典:gamba!の公式ホームページ

【特徴】

・日報をベースに、コミュニケーションの仕組みを取り入れた「社内SNS型日報アプリ」
・柔軟なテンプレート設定で、管理に必要な情報が集まる
・日報やKPIの情報をエクセルにエクスポートすることが可能
初期費用 0円
ランニングコスト 月額898円(1ID)~ ※無料トライアルあり

【お客様の声】

・チームの連携力が向上し、メンバー同士の理解が向上
・職人さんにも”スマホ日報”が定着した

⑤日報365

出典:日報365の公式ホームページ

【特徴】

・建設業の専門工事業者様向けクラウド型システム ・作業員や車両・資機材の「手配」から⼯数・出⾯などの「集計」までを一元管理 ・協力会社への支払いや応援依頼などのやりとりを効率化
初期費用 要問合わせ
ランニングコスト 要問合わせ ※無料トライアルあり

【お客様の声】

・職長が作成した日報を、リアルタイムに確認することができるようになった ・集計処理にかかる日数が、6日から1日へと大幅に短縮された

⑥LINE WORKS

出典:LINE WORKSの公式ホームページ

【特徴】

・ビジネス版LINE ・業務の効率化に必要な機能が1つのアプリに ・国際認証を取得したサービス運用
初期費用 0円
ランニングコスト 月額450円(1ID)~ ※無料プランあり

【お客様の声】

・日報などはすべてノートに投稿し、ペーパーレス化されました ・紙メモと違い、事務所に置き忘れることもなく紛失もありません

⑦KANNA

出典:KANNAの公式ホームページ

【特徴】

・導入企業 70,000社以上 ・カスタマイズ開発も可能 ・基本機能のすべてが無料で利用できる
初期費用 0円
ランニングコスト 要問合せ ※オプションで追加料金あり

【お客様の声】

・半日がかりのこともある現場訪問が、アプリによる情報共有によって不要に ・職人のモチベーションが向上した

⑧わくレポ!

出典:わくレポ!の公式ホームページ

【特徴】

・アプリ⼀つで業務報告・帳票管理・ドキュメント参照安全&簡単に⾏うサービス ・導入が簡単、ペーパーレス化にも貢献 ・マニュアルなどの資料もスマートフォンでセキュアに閲覧可能
初期費用 不明
ランニングコスト 要問い合わせ

【お客様の声】

・集計作業や報告書発行作業において約40%の稼働削減を実現 ・直行直帰で会えない社員ともコミュニケーションが取れる

⑨nanoty

出典:nanotyの公式ホームページ

【特徴】

・AI搭載でスムーズに「業務の見える化」ができる日報システム ・業界初のChatGPT連携新機能  ・プロジェクトや顧客別に業務時間を集計し、グラフで確認できる
初期費用 0円
ランニングコスト 月額12,000円(20ID)~ ※無料トライアルあり

【お客様の声】

・情報を共有することで、本人と上司との相互理解が深まった ・日報を通じて、案件に対するプロセスや業務に対する姿勢も見えるようになりました

⑩アイピア

出典:アイピアの公式ホームページ

【特徴】

・建築業・リフォーム業の効率化だけを考えたサービス ・集計データの作成方法など、要望に合わせたカスタマイズに対応 ・インボイス制度対応
初期費用 120,000円
ランニングコスト 月額10,000円(5ID)~ 

【お客様の声】

・事務作業が一気に効率化されて、事務員さんは定時退社が基本という形にすることができました ・わかりやすさのおかげで、入力や確認を感覚的に行える 無料版あり!現場クラウドConneはこちら

5.自社に合った日報アプリを選ぶときの5つのポイント

自社に合った日報アプリはどのように選べばよいのでしょうか? ポイントを5つ、ご紹介します。

①直感的に使いやすいか

便利でも操作が難しければ社内浸透は進み難くなります。日報アプリには、普段からパソコンやスマホに慣れていない人でも、直感的に扱える簡単な操作感が求められます。

②必要な機能があるか

導入前に自社の課題を洗い出し、必要最低限必要な機能がどれなのかを明確にした上でアプリを探すことをおすすめします。導入後に「アプリ上の提出だけでなくCSVで出力したかったのに…」となるため事前の確認は必ずしましょう。

③サポート体制は十分か

サポートには、自学習タイプと運用支援タイプがあります。自学習タイプは、サポートサイトやFAQなどから課題・疑問に対して自ら学んで解決します。運用支援タイプは、操作の説明だけでなく運用方法まで支援するサポート体制です。初めて日報アプリを導入する企業には、運用支援タイプがおすすめです。

④無料で使えるプランがあるか

無料で使えるプランを試すのも一つの手です。操作感や機能などを実際に試せます。注意点としては、『14日間は無償で提供!』と無償期間を設けているアプリは、期間を過ぎると課金される場合があるためめ無償期間を必ず確認しましょう。 作業日報アプリによってはずっと無料で使えるタイプもあるため、「有料版とどう違うのだろう?」と疑問に思う方もいるかもしれません。社内で本格的に導入するのであれば、有料版の利用がおすすめです。その理由は、次のとおりです。

●無料版は機能制限がある
●十分なサポートを受けられない可能性がある
●セキュリティに不安が残る

有料版アプリであれば、自社の課題解決につながる機能を利用でき、必要なサポートを受けられると考えられます。また、セキュリティ対策も強化され、工事に関する機密情報や顧客情報の漏洩リスクを低減できるでしょう。

⑤日報機能以外の機能があるか

日報アプリの中には、作業日報の作成以外にもコミュニケーションツールとしての機能が付いているアプリもあります。普段のメールや電話でのやりとりを一元化できるため、情報共有における質と量がこれまで以上に向上します。


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6.日報アプリの導入時によくある3つの失敗例

次に日報アプリを導入したときによくある失敗例を3つご紹介します。

①難しい操作画面で使いこなせない

導入しても、操作画面が複雑だと「ボタンが多くてどれから進めればいいのかわからん!」「文字もボタンも小さくて、年寄りにはかなわんわ!」となり、使いこなせない方が出てくる場合があります。

②報告するためだけの「作業」になってしまう

作業日報アプリを導入したものの、作業報告や記録のためだけに使用され、上司も確認するだけでコメントをしないという企業もあります。そうなると、報告する側としては作業日報を作成するのに“やりがい”を感じず作業になってしまい、日報アプリの導入効果は低くなります。

③社内浸透が進まない

導入後、すぐに社内浸透が進むわけではありません。運用方法を決め、導入効果の啓蒙活動を社内で行い、一社員まで導入メリットが伝わり、そこから社内浸透が進みます。それらを無視して導入しても一部のメンバーにしか使われないという事態になりかねません。

7.どの作業日報アプリにするか迷ったら「現場クラウドConne(コンネ)」がおすすめ!

ここまで、作業日報アプリの具体例や、選ぶときのポイントを紹介してきましたが、どれにするか迷ったら「現場クラウドConne(コンネ)」がおすすめです。 これは、日報作成以外の機能も搭載された、直感的に使いやすい建設業向けアプリです。充実したサポート体制もあるため、安心して利用できます。

①直感的に使いやすい画面設計

施工会社の方の声を元にボタン1つまで拘って作ったシンプルな画面設計なので直感的に操作できます。どの世代にも高い満足度で、満足度93%以上の評価をいただいています。(※2024年弊社満足度アンケート調査)

②無料プランもあるため試しに導入することも可能

5名までは無料で使えるプランがあるので、全社的に導入する前に画面の見え方や操作感を確認することができます。

③作業日報をキッカケにコミュニケーションの活性化

コミュニケーションツールとしての機能が付いており、作成した作業日報が全社員に共有されるため、遠方の現場に行っている者同士でもコミュニケーションの活性化へつながります。

④高いセキュリティ

国際セキュリティ資格ISO27001(ISMS)を取得済みで、インフラ基盤には自治体でも導入されている Amazon Web Service の国内リージョンを利用しています。

⑤安心のサポート体制

導入前の研修はもちろん、導入後の運用提案も行い、協力会社との勉強会なども実施しており、初めてでも安心のサポート体制です。


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8. 建設業向け作業日報アプリの導入事例

ここでは、建設業向け作業日報アプリ「現場クラウドConne(コンネ)」を導入した企業の事例をご紹介します。

①日報をドライブで共有し現場の状況を把握|福山総合建設株式会社様

福岡県北九州市に拠点を置く福山総合建設株式会社は、グループウェアを導入していましたが、少人数にしか使われないという課題がありました。
そこで、「現場クラウドConne」を導入。直感的に使いやすいと思ったことが、導入の決め手になったといいます。 作業日報を月ごとにまとめてアプリ内のドライブで共有するだけでなく、過去の文書保管、業務連絡、契約書や工程表、図面のリアルタイムでの共有などにも活用。 その結果、効率的なコミュニケーションや現場の可視化、さらにはISOの審査員から「組織の知識」という項目で高評価を得ることができた事例です。


>>福山総合建設株式会社様の事例については詳しくはこちら 

②ExcelをPDF化していた日報をドライブで管理|金杉建設株式会社様

総合建設業の金杉建設株式会社は、公共工事において複数の現場を同時に進行するにあたり、業務効率化が課題になっていました。複数の現場を担当している特例監理技術者より提案があり、「現場クラウドConne」の導入を一部の現場で始めたところ、すぐに効果を感じてすべての現場での導入を決めたといいます。
導入後、ドライブでの共有により作業日報などの提出が楽になり、現場からの報告頻度が高まったと好評をいただきました。従来のExcelを使ってPDF化していた方法と比べて、作成や提出だけでなく、管理職によるチェックも効率化された事例です。


>>金杉建設株式会社様の事例については詳しくはこちら 

9.まとめ

今回は作業日報アプリについて紹介してきました。 建設業界では必要不可欠な作業日報ですが、働き方改革やペーパーレスに取り組む企業が増えてきており、同時に日報アプリの導入検討を始める企業も多く見受けられます。 弊社が提供する「現場クラウドConne」のサポート体制は、社員全員が使える状態を目指すオンボーディング体制です。 作業日報アプリをお探しの方は、現場クラウドConneを検討してみてはいかがでしょうか。


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